実験\documentstyle[11pt,epsf]{jarticle}\begin{document} \begin{titlepage} \begin{center} \vspace{8cm} {\Huge} \vspace{7cm} {\Huge 情報科学実験1(ハードウエア実験)\\} {\Large 情報科学科 2年A組\\} {\Large 学籍番号 200303449\\} {\Large 氏名 大柴慶一\\} {\Large 実験番号 6: 実験題目:TTL論理素子\\} {\Large 共同実験者 奥津慶一\\} {\Large テーブル番号 5\\} {\Large 実験日: 平成16年12月9日\\} \vspace{1cm} \end{center} \end{titlepage} \section{目的} TTL論理素子の基本特性を確認する。 \section{課題} TTL素子の入出力を計測し、ファンアウト数を求める。\\ 1つの論理ゲートの出力が、他の複数の論理素子ゲートの入力に接続せれている場合を考えると、この接続できるゲートの数をファンアウト数という。\\ 一般に、ゲートの入力をHレベル(2.5V以上)に保つためには、その入力にある電流を流し込まなければならない。この電流を小さくしていく場合を考えると、ある特定の電流よりちいさくなると、入力は2.5V未満になり、Hレベルとんあせなくなる。この電流を、Hレベル出力電流(Iih)という。\\ また、ゲートの出力がHレベルである場合、出力から電流が流れ出すと出力電圧が低下し、ある電流をこえると2.5V未満となり、Hレベルとみなせなくなる。この電流を、Hレベル出力電流(Ioh)という。\\ したがって、Hレベルの場合のファンアウト数は、Ioh/Iihとなる。\\ 同様に、Lレベルの場合も、入力をLレベル(0.5V以下)に保つためには、Lレベル入力電流((Iil)以上の電流を流し出さなければならず、出力をLレベルに保つためには、Lレベル出力電流(Iol)以上の電流をながしこむことはできない。\\ したがて、Lレベルの場合のファンアウト数は、Iol/Iilとなる。\\ 一般に、ファンアウト数とは、このLとHの場合のファンアウト数の小さいほうをいう。\\ (1)入出力特性の測定\\ 図6.3の回路は、入力端子にある入力電圧が加わったとき、それに対する出力端子の出力電圧(出力特性)を計測するための回路である。ブレッドボードのボリュームを回すことで、入力電圧Viを変化させることができる。図6.3の回路を構成し、入力電圧Viに対する出力電圧Voを計測し、入出力特性のグラフを作れ。\\ ただし、インバータ回路は、片側の入力を1KΩの抵抗を介して+5VへつないだNANDを用いよ(図6.4)\\ \\ \\ \\ \\ 図:6.3 \\ \\ \\ \\ 図:6.4 \\ \\ \\ \\ (2)入力特性の測定\\ 図6.5の回路は、入力端子にある電圧が加わったとき、流れ込むまたは流れ出す電流を測定するためのものである。 図6.5により入力電圧Viに対する入力電流Iiを測定し、入力特性のグラフを完成せよ。 \\ \\ \\ \\ 図:6.5\\ 図6.5では、Iiは次の式で得られる。\\ Ii=Is-Iv\\ =(Vs-Vi/Rs)-Iv (1)\\ 式(1)のIvが無視できる場合は、次式となる。 Ii=Vs-Vi/Rs (2)\\ この式(2)を用いる場合には、電圧計に流れ込む電流Ivが無視できるぐらい小さい(この状態をインピーダンスが高い状態であるという)電圧計をViの測定用に配置する必要がある。 今回の実験装置ではデジタルマルチテスタの入力インピーダンスが最も高い。 したがって、これをこの部分に用いる。\\ 測定は、Rsを大きいものから順に取り替えていき、Vsをボリュームで変化させ、Vs,Viを測定することでIiを求める。\\ \\ (3)出力特性の測定\\ 図6.6、図6.7の回路は、出力回路からある電流が流れ出したときまたは流れ込んだとき、出力端子の出力を測定する回路である。 図6.6、図6.7により出力電流Ioに対する出力電圧Voを測定し、出力特性のグラフを完成せよ。 \\ \\ \\ \\ 図:6.6 \\ \\ \\ \\ 図:6.7 \\ 測定は、出力がHの場合(図6.6)と出力がLの場合(図6.7)とに分けて行う。 測定は、Voが、TTL素子の出力規格である0.5V以下と2.5V以上について行えばよい。\\ 出力がHの場合(図6.6)については、RLを大きいものから順に取り替えていき、それぞれのVoを測定する。\\ 出力がLの場合(図6.7)はRLを、測定誤差が最も小さくなるように、大きいものから順に取り替えていき、圧力VLをボリュームで変化させながら、VL,Voをそれぞれ測定する。\\ Ioの計算式は次のようになる。 出力がHの測定回路(図6.6)において、Ivが無視できるほど小さい場合にはIo=ILとなる。 したがってIoは式(3)となる。 Io=Vo/RL (3)\\ 出力がLの回路(図6.7)でも、Ivが無視できるほど小さい場合にはIo=ILとなる。 したがってIoは式(4)となる。\\ Io=(Vo-VL)/RL (4)\\ (4)ファンアウト数の計算\\ (2)で求めた入力特性の入力電圧が0.5Vの場合の電流が、Lレベル入力電流(IiL)である。 また、2.5Vの場合の電流が、Hレベル入力電流(IiH)である。\\ (3)で求めた出力特性の出力電圧が0.5Vの場合の電流がLレベル出力電流(IoL)である。 また、2.5Vの場合の電流がHレベル出力電流(IoH)である。\\ これより、ファンアウト数を計算せよ。 ファンアウト数は、出力がHレベルの場合とLレベルの場合を別々に計算し、その小さいほうを採用する。 \section{理論的背景と解放} \section{実験器具および装置} ブレッドボード、直流電源装置、直流電圧計、電子式電圧計、デジタルマルチテスター、SN74LS00(TTL論理ゲート素子)、抵抗器、コンデンサ、結線用ワイヤー各種 \section{考察および検討} |